契約・解約

故人が借りていた賃貸住宅の解約・原状回復の進め方

2026年7月13日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約7分
結論

亡くなった親の賃貸は、まず管理会社・大家へ連絡します。ここで重要なのは、賃貸借契約は相続され、解約するまで家賃の支払い義務が続くこと。退去日を決め、遺品整理 → 原状回復 → 明け渡し → 敷金の精算の順に進めます。解約には予告期間があるため、早めの連絡が肝心です。

この記事の内容
  1. 賃貸契約は相続される
  2. まず管理会社・大家へ連絡
  3. 遺品整理と原状回復
  4. 敷金の精算
  5. 公営住宅の場合の窓口
  6. よくある質問

ひとり暮らしだった親が賃貸住宅で亡くなったとき、部屋の片付けと契約の解約は避けて通れません。「契約は自然になくなるだろう」と思っていると、家賃が発生し続けてしまうことも。順番と注意点を押さえて、落ち着いて進めましょう。

1. 賃貸契約は相続される

まず知っておきたいのが、賃貸借契約は、契約者の死亡で自動的には終わらないということです。部屋を借りる権利と、家賃を払う義務は相続人に引き継がれます

部屋に多額の残置物や未払い家賃があり、遺産全体が負債超過になりそうな場合は、相続放棄(家庭裁判所へ3か月以内)を検討する余地もあります。ただし、遺品を勝手に処分すると相続を承認したとみなされることがあるため、判断に迷うときは片付ける前に専門家へ相談を。詳しくは相続放棄の基礎知識を参照してください。

2. まず管理会社・大家へ連絡

賃貸借契約書を確認し、管理会社または大家(貸主)へ連絡します。契約者が亡くなったことを伝え、次の点を確認しましょう。

3. 遺品整理と原状回復

退去日までに、部屋の中の遺品を運び出して空にし、契約に沿った原状回復を行います。

重要書類を処分してしまうと、口座や保険、他の契約の解約手続きが進められなくなります。片付けの前に、デジタル遺品を含めて「どこに何があるか」を確認しておくと、後の手続きがスムーズです。

4. 敷金の精算

明け渡しが済むと、敷金の精算が行われます。

負担範囲に納得できない場合は、管理会社に説明を求めることができます。原状回復をめぐるトラブルは少なくないため、写真を残すなど記録を取っておくと安心です。

5. 公営住宅の場合の窓口

都道府県営・市区町村営などの公営住宅の場合は、民間賃貸とは窓口も扱いも異なります。

公営住宅は入居要件や承継のルールが自治体ごとに定められています。まずは管理窓口に問い合わせて、必要な手続きを確認するのが確実です。

解約・片付けの「やること」を、順番に

ReliefNote は、賃貸の解約や遺品整理を含む、亡くなった後の手続きを順番と持ち物つきで案内します。生前に住まいや契約の情報を残しておけば、ご家族が迷わず動けます。無料。

ReliefNote を無料で使ってみる

6. よくある質問

亡くなった親の賃貸はどう解約する?

まず管理会社・大家へ連絡し、解約を確認します。賃貸借契約は相続されるため、退去日を決め、遺品整理と原状回復をして明け渡し、敷金の精算を受けます。予告期間があるため早めの連絡を。

故人名義の賃貸契約は自動でなくなる?

自動ではなくなりません。借りる権利と家賃の支払い義務は相続人に引き継がれ、解約するまで家賃が続きます。放置すると家賃がかさむため早めに手続きを。

原状回復や敷金はどうなる?

遺品を運び出し原状回復して明け渡します。敷金は未払い家賃や借主負担分を差し引いた残りが返還されるのが一般的。通常の傷みは貸主負担とされることが多いですが範囲は契約で異なります。

公営住宅の場合はどこに連絡する?

管理する自治体や住宅供給公社などの窓口へ連絡します。明け渡しや同居家族の名義承継の可否は自治体ごとに異なるため、まず管理窓口で手続きを確認しましょう。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。