相続・お金

海外資産(海外口座・海外不動産)の相続手続き|必要書類・現地手続き・相続税申告の注意点

2026年9月7日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約9分
結論

海外の口座・不動産の相続は、財産がある国の法律とプロベート(遺産検認)の要否を確認することから始まります。死亡証明書のアポスティーユ・翻訳を用意して現地手続きを進めつつ、日本の相続税申告にも海外資産を含めて記載し、二重課税は外国税額控除で調整するのが基本の流れです。

この記事の内容
  1. まず確認すること:準拠法とプロベートの有無
  2. 海外口座の凍結解除に必要な書類
  3. 海外不動産の相続手続き
  4. 国外財産調書・相続税申告での注意点
  5. 専門家への依頼と想定される費用
  6. 送金時の為替差損と外国税額控除
  7. 海外資産こそ「どこに何があるか」の記録が重要
  8. よくある質問

親が海外赴任や国際結婚、海外移住などをきっかけに、海外の銀行口座や不動産を持っているケースは珍しくありません。国内の相続手続きに加えて、現地の法制度や言語の壁が加わるため、進め方が分からず止まってしまいがちです。この記事では、海外資産の相続を進める際の全体像と注意点を整理します。相続手続きの期限一覧もあわせてご確認ください。

1. まず確認すること:準拠法とプロベートの有無

海外資産の相続では、どの国・地域の法律に従って手続きを進めるかを最初に確認する必要があります。

プロベートは想定より時間がかかることがあります。手続きの見通しを早い段階で現地の専門家に確認しておくと、その後の資金繰りや他の相続手続きの計画も立てやすくなります。

2. 海外口座の凍結解除に必要な書類

海外の銀行口座も、名義人の死亡が金融機関に伝わると凍結されるのが一般的です。凍結解除や解約・払い戻しには、日本国内の手続きに加えて次のような書類が必要になることが多いです。

書類の取得と認証、翻訳には一定の時間がかかるため、早めに金融機関へ必要書類を問い合わせることが手続き短縮のポイントです。

3. 海外不動産の相続手続き

海外不動産は、所在地の登記制度に従って名義変更を行います。

4. 国外財産調書・相続税申告での注意点

海外に資産があっても、日本の相続税・贈与税の申告義務がなくなるわけではありません。

国外財産の申告漏れは、後から税務署に指摘されると加算税などの対象になり得ます。海外資産がある場合は、早い段階で相続に詳しい税理士に相談しておくと安心です。

5. 専門家への依頼と想定される費用

海外資産の相続では、日本と現地の両方で専門家の力を借りるのが一般的です。

いずれも費用は個別の事情によって差が大きいため、この記事では具体的な金額の目安は示さず、複数の専門家から見積もりを取って比較することをおすすめします。

6. 送金時の為替差損リスクと外国税額控除

7. 海外資産こそ「どこに何があるか」の記録が重要

海外資産は、国内の資産以上に「存在自体を知らなかった」というケースが起こりやすいものです。口座がある銀行名・支店、不動産の所在地、契約時の書類の保管場所などが分からないと、現地での手続きの入り口にすら立てません。

生前から海外の口座・不動産・保険などの情報を家族と共有できる形で記録しておくことが、いざという時の負担を大きく減らします。親と「もしも」の話をする方法もあわせてご覧ください。

必要な手続きだけを、順番に

ReliefNote は、あなたの状況に必要な手続きだけを絞り込み、期限や持ち物まで案内します。海外資産の有無も含め、生前に記録した情報は手続きの場面でそのまま役立ちます。無料。

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よくある質問

親が海外に口座や不動産を持っていた場合の相続手続きは?

まず財産のある国の法律や相続手続き(プロベートの要否など)を確認します。死亡証明書のアポスティーユ・翻訳を用意して現地の口座凍結解除や名義変更を進め、並行して日本での相続税申告に海外資産も含めて記載します。現地の専門家への依頼が必要になることが多いです。

海外の相続財産にも日本の相続税はかかりますか?

被相続人や相続人の住所などの条件を満たす場合、海外にある財産も日本の相続税の課税対象になり得ます。現地で相続税や遺産税を納めた場合は、外国税額控除により二重課税を軽減できる場合があります。

プロベート(遺産検認)とは何ですか?

英米法系の国などで採用されている、裁判所が遺産の名義や分配を監督する手続きです。財産のある国・州によって要否や手順が異なり、完了までに時間や現地弁護士費用がかかる場合があります。

海外資産の相続は自分たちだけで進められますか?

現地の言語や制度、金融機関ごとの手続きが絡むため、現地の弁護士・税理士や日本側の税理士に依頼するケースが多いです。国外財産調書や相続税申告は日本の税理士に相談することをおすすめします。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。