相続

相続手続きの期限一覧|3か月・4か月・10か月の落とし穴

2026年7月11日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約8分
結論

相続手続きの主な期限は「3か月・4か月・10か月」です。相続放棄・限定承認は3か月以内(家庭裁判所)準確定申告は4か月以内(税務署)相続税の申告・納付は10か月以内(税務署)。ほかに死亡届は7日以内、健康保険や世帯主変更は14日以内が目安です。

この記事の内容
  1. 相続手続きの期限一覧(早見表)
  2. 3か月以内 ― 相続放棄・限定承認
  3. 4か月以内 ― 準確定申告
  4. 10か月以内 ― 相続税の申告・納付
  5. 期限に間に合わせる鍵は「早期把握」
  6. よくある質問

相続の手続きは種類が多く、しかもそれぞれに期限があります。特に「3か月・4か月・10か月」は、過ぎると選べる手段が減ったり、余計な負担が生じたりする大切な区切りです。この記事では、期限のある手続きを一覧で整理し、それぞれの落とし穴と備え方を分かりやすくまとめます。

1. 相続手続きの期限一覧(早見表)

まずは全体像を、起点の早いものから並べて確認しましょう。期限は原則として「相続の開始(多くは死亡)を知った日」から数えます

手続き期限の目安主な窓口
死亡届7日以内市区町村役場
世帯主変更・健康保険の資格喪失14日以内市区町村役場ほか
相続放棄・限定承認3か月以内家庭裁判所
準確定申告(故人の所得税)4か月以内税務署
相続税の申告・納付10か月以内税務署

死亡届や健康保険などの役所の届出は日数が短いものの、比較的機械的に進みます。悩ましいのは、判断や計算をともなう相続放棄(3か月)・準確定申告(4か月)・相続税(10か月)です。ここから一つずつ見ていきます。

2. 3か月以内 ― 相続放棄・限定承認

最初に来る大きな判断が、相続を「受け入れるか」「放棄するか」です。期限は、相続の開始を知った日から3か月以内で、窓口は家庭裁判所です。

この3か月が、いちばんの落とし穴です。相続放棄は3か月を過ぎると原則できなくなり、あとから多額の借金が見つかっても引き継がざるを得ないことがあります。財産・負債の全体像がつかめないときは、家庭裁判所へ期間の伸長を申し立てられる場合もあります。迷ったら早めに専門家へ相談しましょう。

3. 4か月以内 ― 準確定申告

故人に一定の所得があった場合、その年の1月1日から亡くなった日までの所得税を、相続人が代わって申告・納付します。これを準確定申告といい、期限は4か月以内、窓口は税務署です。

要否や税額は所得の内容で変わります。判断に迷う場合は税務署や税理士に確認すると確実です。

4. 10か月以内 ― 相続税の申告・納付

相続財産が一定額を超える場合にかかるのが相続税です。申告と納付の両方を10か月以内に行う必要があり、窓口は税務署です。

10か月は長く感じますが、実際には遺産分割の話し合いに時間がかかりがちです。誰が何を相続するかが決まらないと税額の計算も進みません。財産の把握と話し合いは、早く始めるほど余裕を持てます。

5. 期限に間に合わせる鍵は「早期把握」

ここまでの手続きに共通するのは、「故人の財産・負債の全体像が分からないと動けない」という点です。相続放棄すべきかは負債の有無で決まり、準確定申告や相続税の要否は財産の内容で決まります。つまり、把握が遅れるほど、判断も期限もぎりぎりになります

だからこそ、元気なうちに「どこに何があるか」を1か所にまとめておくことが、家族にとっていちばんの備えになります。銀行口座、保険、借入、不動産、契約、連絡先——これらが一覧になっているだけで、残された家族は探し回らずに済み、期限にも余裕を持って向き合えます。手続き全体の流れは親が亡くなったら、まず何をする?やることリストと順番もあわせてご覧ください。

期限のある手続きを、順番に

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6. よくある質問

相続手続きの期限はいつまで?

主な期限は3つです。相続放棄・限定承認は相続の開始を知った日から3か月以内(家庭裁判所)、故人の所得税の準確定申告は4か月以内(税務署)、相続税の申告・納付は10か月以内(税務署)です。ほかに死亡届は7日以内、健康保険の資格喪失や世帯主変更は14日以内が目安です。

相続放棄の3か月の期限を過ぎたらどうなる?

原則として相続を単純承認したものとみなされ、財産だけでなく借金などの負債も引き継ぐことになります。全体像が3か月以内に分からない場合は、家庭裁判所に期間の伸長を申し立てられることもあります。迷うときは早めに専門家へ相談すると安心です。

相続税は誰にでもかかる?

相続税には基礎控除があり、遺産の総額が基礎控除以下であれば申告も納付も不要です。基礎控除を超える場合や特例を使う場合は、10か月以内の申告が必要になります。かかるかどうかは財産の内容で異なります。

期限に間に合わせるために、まず何をすればいい?

最初に財産と負債の全体像を把握することです。どの銀行に口座があるか、保険や借入はあるか、不動産は何かが分かれば、相続放棄・準確定申告・相続税の要否を早く判断できます。生前に情報を1か所へまとめておくと、この把握が格段に早くなります。

ReliefNote
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。