公共料金(電気・ガス・水道)の名義変更・解約手順
故人名義の電気・ガス・水道は、その住まいに住み続けるなら「名義変更」、誰も住まなくなるなら「解約(使用中止)」を選びます。各社(電力・ガス会社、水道局)へ連絡し、口座振替・クレジット払いの支払い方法も併せて見直します。放置すると請求が続くため、早めの対応が安心です。
電気・ガス・水道は、毎日の暮らしに欠かせない一方で、契約が故人名義のままだと請求や引き落としが続いてしまいます。難しい手続きではありませんが、「住み続けるのか、住まなくなるのか」で進め方が変わります。まずはそこを整理しましょう。
1. まず「名義変更」か「解約」かを決める
最初に決めるのは、その住まいをこれからどうするかです。状況によって手続きが分かれます。
- 同居の家族が住み続ける → 名義変更。使用は続けたまま、契約者だけを新しい名義人に切り替えます。
- 誰も住まなくなる(空き家にする) → 解約(使用中止)。使用を止めて契約を終わらせます。売却や取り壊しが決まっていなくても、当面使わないなら止めておけます。
- 賃貸を退去する → 解約(使用中止)。退去日に合わせて止めます(詳しくは後述)。
迷うときは、当面その住まいに人が住むかどうかを基準に考えると分かりやすいです。すぐ判断できない場合でも、まずは各社に事情を伝えれば、相談しながら進められます。
2. 電気・ガス・水道それぞれの連絡先と進め方
公共料金は3つとも窓口が異なります。それぞれ契約している会社・自治体へ連絡します。
- 電気 — 契約している電力会社へ。多くは電話のほか、Webの専用フォームやマイページから手続きできます。
- ガス — 都市ガスとプロパン(LPガス)で窓口が異なります。都市ガスは供給しているガス会社、プロパンは契約している販売店へ連絡します。特にガスの解約・開栓には立ち会いが必要な場合があるため、早めの連絡がおすすめです。
- 水道 — 多くはお住まいの自治体の水道局が窓口です。電話やWebで受け付けています。
連絡先や契約者の名義は、検針票(使用量のお知らせ)やマイページで確認できます。お客様番号もそこに記載されています。書類が見つからないときは、住所を伝えれば契約を照会してもらえることが多いです。
3. 手続きに必要な情報
電話やWebで手続きする際、次の情報を手元にそろえておくとスムーズです。
- 契約情報 — お客様番号、供給地点特定番号など(検針票やマイページに記載)。
- 故人の氏名・住所 — 契約者本人の情報。
- 届出人の情報 — 手続きをする方の氏名・故人との関係・連絡先。
- 希望日 — 名義変更の開始日、または使用を止める停止希望日。
- 新しい支払い方法 — 名義変更する場合、新しい名義人の口座やカードの情報。
4. 支払い方法(口座振替・クレジット)の見直し
見落としやすいのが支払い方法です。故人名義で自動引き落としを設定していると、思わぬところで支払いが滞ります。
- 口座振替 — 金融機関が名義人の死亡を把握すると口座が凍結され、自動引き落としが止まります。引き落とせないと延滞になることがあります。
- クレジットカード払い — 故人名義のカードが解約されると、そのカードでは支払えなくなります。
名義変更・解約の連絡と同じタイミングで支払い方法を切り替えておくと安心です。名義変更なら新しい名義人の口座・カードへ、解約なら最後の精算方法を確認しておきましょう。相続後の口座凍結や払い戻しの流れは、親が亡くなったら、まず何をする?でも触れています。
5. 賃貸を退去する場合
賃貸住宅では、退去に合わせて公共料金を止めます。段取りを間違えると、退去後も基本料金がかかったり、逆に必要なときに水道が使えなかったりします。
- 退去日に合わせて使用中止 — 電気・ガス・水道の停止日を退去日(または明け渡し日)に合わせて連絡します。
- 管理会社・大家への連絡 — 解約通知や鍵の返却など、賃貸契約側の手続きも忘れずに。
- 遺品整理・原状回復との段取り — 片づけや清掃で水道・電気が必要な場合があるため、作業がすべて終わってから止めるように日程を合わせます。
室内に残された機器やデータの扱いについては、デジタル遺品も参考になります。
6. 早めの対応で無駄な支払いを防ぐ
公共料金は、使っていなくても契約が続く限り基本料金が発生することがあります。自動引き落としが続けば、気づかないうちに支払いが重なっていきます。金額は会社・自治体により異なりますが、放置して得になることはありません。
「住み続けるのか、住まなくなるのか」が決まったら、なるべく早く各社へ連絡するのが、無駄な支払いを防ぐいちばんの方法です。判断に迷う間だけでも、各社に事情を伝えておけば安心です。
「どこに何の契約があるか」をひとまとめに
ReliefNote は、電気・ガス・水道や各種契約の「お客様番号・支払い方法・連絡先」を1か所に整理できます。生前に記録しておけば、いざという時にご家族が探し回らずに済みます。無料。
ReliefNote を無料で使ってみる7. よくある質問
使用していなくても契約が続く限り基本料金などが発生し続けます。自動引き落としの場合、故人名義の口座が凍結されると引き落としが止まり、延滞になることもあります。誰も住まない住まいは早めに解約(使用中止)するのが安心です。
その住まいに住み続ける方がいるなら名義変更、誰も住まなくなるなら解約(使用中止)を選びます。賃貸を退去する場合は退去日に合わせて使用中止にします。当面の居住予定を基準に考えると分かりやすいです。
お客様番号(検針票やマイページで確認)、故人の氏名・住所、届出人の氏名・連絡先、名義変更や解約の希望日が主に必要です。支払い方法を変える場合は新しい名義人の口座やカード情報も用意しておくとスムーズです。
故人名義の口座からの自動引き落としは、口座が凍結されると止まります。カード払いもカードが解約されると使えません。手続きと併せて、支払い方法を新しい名義人の口座・カードへ切り替えておくと滞納を防げます。
