相続

遺産分割調停とは?流れ・費用・弁護士なしでもできるかを解説

2026年8月9日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約8分
結論

遺産分割調停は、相続人同士の話し合いがまとまらないときに家庭裁判所へ申し立てる話し合いの手続きです。調停委員を交えて複数回の期日を重ね、合意できれば調停成立、まとまらなければ審判へ移行します。弁護士なしでも申立て自体は可能です。

この記事の内容
  1. 申立て先と必要書類
  2. 調停の流れと期間の目安
  3. 弁護士なしで進める場合の注意点と限界
  4. 不成立の場合の審判への移行
  5. 申立て費用・弁護士費用の相場
  6. よくある質問

遺産分割の話し合い(遺産分割協議)が相続人だけではまとまらないとき、次の選択肢となるのが「遺産分割調停」です。裁判所が間に入ると聞くと身構えてしまいますが、調停はあくまで話し合いを助けてもらう場であり、いきなり白黒つける裁判ではありません。この記事では申立ての方法から流れ、費用、弁護士なしで進める場合の限界までを整理します。

1. 申立て先と必要書類

遺産分割調停は、相手方となる他の相続人のうち1人の住所地を管轄する家庭裁判所、または相続人全員が合意して定めた家庭裁判所に申し立てます。申立てをするのは、相続人の誰か1人(または複数人)で構いません。

戸籍謄本一式の収集は手間がかかる作業です。戸籍謄本の集め方を先に確認しておくと、申立ての準備がスムーズに進みます。

2. 調停の流れと期間の目安

申立て後は、おおむね次のような流れで進みます。

期間の目安は事案の複雑さや相続人の人数、財産の種類によって大きく異なり、数か月で終わることもあれば1年以上かかることもあります。争点が少なく資料が整っているほど早く進む傾向があります。

3. 弁護士なしで進める場合の注意点と限界

遺産分割調停は、弁護士に依頼せず本人だけで申立てから期日の対応まで行うことができます。裁判所の書式や記入例も用意されており、調停委員も専門用語をかみ砕いて説明してくれます。

まずは本人で申立てを行い、進行中に不安が大きくなった段階で弁護士に相談する、という進め方も可能です。多くの弁護士会では法律相談の窓口も用意されています。

4. 不成立の場合の審判への移行

調停で相続人全員の合意に至らなかった場合、手続きは自動的に審判へ移行します。改めて別の申立てをする必要はありません。審判では、家庭裁判所が各相続人の主張や提出資料など一切の事情を考慮したうえで、遺産の分割方法を決定します。

審判の結果に不服がある場合は、即時抗告という不服申立ての手続きが用意されています。審判まで進むケースでは、法律的な主張の整理がより重要になるため、この段階で弁護士に相談する方が多くなります。

5. 申立て費用・弁護士費用の相場

費用は「裁判所に納める申立て費用」と「弁護士に依頼する場合の費用」を分けて考えます。

申立て費用そのものは決して高額ではありませんが、期日を重ねる中で戸籍謄本や証明書の追加取得が必要になることもあります。遺産分割協議書の作り方もあわせて確認しておくと、調停成立後の手続きイメージがつかみやすくなります。

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6. よくある質問

遺産分割調停はどこに申し立てますか?

相手方(他の相続人)のうち1人の住所地を管轄する家庭裁判所、または相続人全員が合意した家庭裁判所に申し立てます。申立書のほか、戸籍謄本一式や財産目録などの書類が必要です。

遺産分割調停は弁護士なしでもできますか?

本人だけで申し立てて進めることは可能です。ただし法律的な主張の整理や証拠の準備が必要になる場面もあるため、対立が大きい場合や財産関係が複雑な場合は弁護士への相談を検討する方が安心です。

調停が不成立になったらどうなりますか?

調停で合意に至らない場合は自動的に審判手続きに移行し、家庭裁判所が一切の事情を考慮して分割方法を決定します。改めて別の手続きを申し立てる必要はありません。

調停にかかる期間や費用はどれくらいですか?

期間は事案の内容により数か月から1年以上と幅があります。申立て費用は収入印紙や郵便切手代で数千円程度ですが、弁護士に依頼する場合は別途弁護士費用がかかり、事務所や案件の内容によって異なります。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。