相続手続き

遺贈を受けたら何をする?受遺者の手続きと注意点

2026年9月11日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約8分
結論

まず遺言書が「特定遺贈」か「包括遺贈」かを確認します。特定遺贈は放棄がいつでも可能ですが、包括遺贈は原則3か月以内に家庭裁判所へ放棄の申述が必要です。相続人でなくても相続税がかかり、法定相続人以外は2割加算される点にも注意しましょう。

この記事の内容
  1. 特定遺贈と包括遺贈の違い
  2. 遺贈を放棄したい場合の方法と期限
  3. 相続税は相続人以外でもかかる(2割加算に注意)
  4. 遺言執行者がいる場合・いない場合の流れ
  5. 不動産を遺贈された場合の登記と遺留分リスク
  6. よくある質問

ある日突然「あなたに遺贈する」という遺言書の存在を知らされ、何から手をつけていいか分からない――受遺者(遺贈を受けた人)にはそうした状況がよくあります。相続人であっても、まったくの第三者であっても、遺贈を受けた場合の対応の基本は共通しています。この記事では、確認すべき点と手続きの流れを順に整理します。

1. 特定遺贈と包括遺贈の違い

遺言書の文言を確認すると、遺贈には大きく2つの種類があります。

包括遺贈は「相続人と同一の権利義務を有する」とされ、遺産分割協議にも参加する必要が生じます。放棄の期限も相続人と同様に扱われるため、まずどちらのタイプかを遺言書の文言で確認することが最初の一歩です。

2. 遺贈を放棄したい場合の方法と期限

受け取るはずの財産でも、負債が多い、管理が難しい、関わりたくないなどの理由で放棄したいケースがあります。特定遺贈と包括遺贈では、放棄の方法と期限が異なります。

相続放棄の全体的な期限の考え方は相続手続きの期限一覧の記事もあわせてご覧ください。

3. 相続税は相続人以外でもかかる(2割加算に注意)

「相続人ではないから税金は関係ない」と考えがちですが、これは誤解です。

相続税の申告・納付期限は相続開始を知った日から10か月以内です。受遺者も申告義務者になり得るため、早めに相続人側と情報を共有し、必要であれば税理士への相談を検討しましょう。

4. 遺言執行者がいる場合・いない場合の流れ

遺贈された財産をどう受け取るかは、遺言執行者の有無で流れが変わります。

5. 不動産を遺贈された場合の登記と遺留分リスク

不動産が遺贈の対象になっている場合、特有の注意点があります。

登記の義務化については相続登記の義務化に関する記事でも詳しく解説しています。

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6. よくある質問

遺言書に「遺贈する」と書かれていたら、まず何をすればいいですか?

まず遺言書の文言が「特定の財産を指定した特定遺贈」か「割合を指定した包括遺贈」かを確認します。次に遺言執行者の有無を確認し、いれば執行者と、いなければ相続人全員と連絡を取って引き渡しの手続きを進めます。

遺贈は放棄できますか?期限はありますか?

特定遺贈はいつでも自由に放棄でき、相続人や遺言執行者への意思表示で足ります。一方、包括遺贈は相続人と同様の扱いになるため、自己のために遺贈があったことを知ってから原則3か月以内に家庭裁判所へ放棄の申述をする必要があります。

相続人でなくても遺贈を受けたら相続税はかかりますか?

かかります。遺贈で財産を取得した人は相続人でなくても相続税の課税対象になります。さらに、配偶者・親・子など一親等の血族以外の人が財産を取得した場合は、相続税額が2割加算される仕組みがあります。

不動産を遺贈された場合、相続人ともめることはありますか?

あり得ます。遺贈によって他の相続人の遺留分を侵害している場合、相続人から遺留分侵害額請求を受ける可能性があります。登記手続きを進める前に、遺言の内容と法定相続人の構成を確認しておくと安心です。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。