手続き

孤独死が発覚したときにやるべき手続き|警察対応から特殊清掃・退去まで

2026年8月9日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約9分
結論

孤独死が発見されたら、まず警察(110番)に連絡し、遺体には触れずに到着を待ちます。警察の検視・検案を経て死体検案書を受け取り、そこから死亡届・葬儀・特殊清掃・賃貸物件の対応・相続へと進みます。焦って自己判断で片付けを始めないことが大切です。

この記事の内容
  1. 発見直後:警察への連絡と検視の流れ
  2. 死体検案書の取得と死亡届
  3. 特殊清掃業者の選び方と費用の考え方
  4. 賃貸物件の場合:大家・管理会社への連絡と原状回復
  5. 相続手続きへの引き継ぎと注意点
  6. よくある質問

離れて暮らす親や親族と連絡が取れず、訪ねてみたら――という形で孤独死に直面する方は少なくありません。突然のことで頭が真っ白になりますが、やるべきことには順序があります。この記事では、発見直後の警察対応から、特殊清掃、賃貸物件の退去対応、相続手続きまでの流れを整理します。

1. 発見直後:警察への連絡と検視の流れ

ご遺体を発見した場合、最初にすべきことは警察への連絡(110番)です。持病などで生前から診療していた医師がいる場合は先に連絡することもありますが、判断に迷う場合はまず警察に連絡して指示を仰いで問題ありません。

検視・検案には数時間〜1日程度かかることがあります。この間はご遺体を引き取ることができないため、葬儀社への連絡は警察からの指示・引き渡しのタイミングに合わせて進めましょう。

2. 死体検案書の取得と死亡届

生前から診療していた医師が死因を特定できる場合は「死亡診断書」が発行されますが、孤独死のように発見までに時間が経っている場合や事件性の確認が必要な場合は、警察医・監察医による「死体検案書」が発行されるケースが多くなります。様式は死亡診断書と共通で、その後の手続きでの扱いも同じです。

死後の手続き全体の流れは、親が亡くなったら、まず何をする?やることリストと順番でも時系列にまとめていますので、あわせてご覧ください。

3. 特殊清掃業者の選び方と費用の考え方

発見までの日数や季節によっては、居室の消臭・清掃・害虫駆除などの専門的な対応(特殊清掃)が必要になります。費用は部屋の広さ、床材への浸透の程度、作業範囲によって大きく異なるため、一律の相場を示すことはできません。複数業者からの見積もり比較を前提に進めましょう。

デジタル機器やスマートフォンが残されている場合の扱いについては、デジタル遺品の整理と手続きも参考になります。

4. 賃貸物件の場合:大家・管理会社への連絡と原状回復

故人が賃貸物件に住んでいた場合、遺族には連絡・対応すべき事項がいくつかあります。

原状回復費用や未払い賃料は、相続放棄をすると原則として負担しなくてよくなります。ただし、負債の状況が分からないまま部屋の片付けなど「相続財産の処分」とみなされる行為をすると、相続放棄ができなくなる場合があるため注意が必要です。判断に迷う場合は早めに専門家へ相談しましょう。

5. 相続手続きへの引き継ぎと注意点

警察対応・特殊清掃・賃貸の整理が一段落したら、通常の相続手続きに移ります。孤独死のケースで特に気をつけたい点は次のとおりです。

相続全体の期限を一覧で確認したい場合は、相続手続きの期限一覧もあわせてご覧ください。

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6. よくある質問

孤独死が発見されたら、まず何をすればいい?

まず警察(110番)に連絡します。事件性の有無を確認するため検視・検案が行われ、遺族はその結果を待ってから死体検案書を受け取り、その後の手続きに進みます。ご遺体を勝手に動かしたり片付けを始めたりしないことが大切です。

死亡診断書と死体検案書はどう違う?

生前から診療していた医師が死因を判断できる場合は死亡診断書、それ以外で警察の検視・検案を経た場合は死体検案書が発行されます。孤独死では死体検案書になるケースが多く、様式・提出先の扱いは死亡診断書と同じです。

特殊清掃の費用はどのくらいかかる?

部屋の広さや発見までの日数、床材への浸透の程度によって大きく変わるため、一律の相場は示せません。複数の業者から現地見積もりを取り、作業範囲を書面で確認することが重要です。

賃貸物件で孤独死が起きた場合、遺族は退去費用を負担する?

賃貸借契約は相続人に引き継がれるため、原状回復費用や未払い賃料は相続人が負担する立場になり得ます。ただし、家財保険や孤独死向けの特約に加入していた場合は補償の対象になることがあるため、契約内容を確認しましょう。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。