手続きの基本

納骨はいつ・どうする?お墓と改葬の基礎

2026年7月16日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約7分
結論

納骨に法律上の期限はなく、四十九日法要に合わせるのが一般的な目安です。納骨には火葬後に交付される埋葬許可証が必要で、お墓がない場合は永代供養墓・納骨堂・樹木葬など複数の選択肢があります。既存のお墓から移す「改葬」は市区町村への許可申請が必要です。

この記事の内容
  1. 納骨はいつ行う?時期の目安
  2. 納骨に必要な「埋葬許可証」とは
  3. お墓がない場合の選択肢
  4. 改葬(お墓の引っ越し)に必要な手続き
  5. 費用の目安と注意点
  6. よくある質問

火葬を終えた後、「いつ納骨すればいいのか」「お墓がないがどうすれば良いのか」と、戸惑うご家族は少なくありません。納骨は法的な義務ではありませんが、遺骨をどこにどう納めるかは、ご家族が向き合うべき大切な選択です。この記事では、時期の目安・必要な書類・お墓の選択肢・改葬の手順を順を追って解説します。

葬儀直後から納骨までの全体的な手続きの流れは、親が亡くなったらやることリストも合わせてご覧ください。

1. 納骨はいつ行う?時期の目安

日本では、火葬後に遺骨を自宅に安置し、一定の期間を経てから納骨するのが一般的です。法律が定める「納骨の期限」は存在しませんが、多くのご家族は次のようなタイミングを選んでいます。

遺骨を自宅に安置する期間に制限はありませんが、長期間にわたる場合はご家族間で保管方法と納骨の方向性についてあらかじめ話し合っておくと安心です。

2. 納骨に必要な「埋葬許可証」とは

納骨を行う際には、必ず埋葬許可証を霊園やお寺の管理者に提出しなければなりません。この書類がないと、墓地への納骨はできません(墓地、埋葬等に関する法律による)。

埋葬許可証の入手の流れ

  1. 死亡届を市区町村役場に提出する際、同時に火葬許可証が交付されます。
  2. 火葬場に火葬許可証を持参し、火葬を行います。
  3. 火葬終了後、火葬場の担当者が火葬許可証に収骨済みのスタンプや署名を押して返却します。これが埋葬許可証になります。
  4. この埋葬許可証を、納骨先の霊園・寺院・墓地に提出します。
紛失した場合:埋葬許可証を紛失してしまった場合は、死亡届を提出した市区町村役場に相談すると再発行を申請できます。手数料や手続き方法は自治体によって異なりますので、事前に確認してください。

3. お墓がない場合の選択肢

「家にお墓がない」「お墓を維持できない」という場合でも、遺骨を納める方法はいくつかあります。それぞれの特徴を把握したうえで、ご家族の状況や価値観に合った選択を検討してください。

主な選択肢の比較

どの選択肢も、費用・管理の手間・宗教的な制約の有無が異なります。寺院の檀家であれば住職に相談し、霊園であれば運営者に詳細を確認することをおすすめします。

4. 改葬(お墓の引っ越し)に必要な手続き

すでに納骨されている遺骨を別の場所へ移すことを改葬といいます。遠方のお墓を管理しきれない、家族の近くに移したい、といった理由で選ばれます。改葬には法律に基づく許可申請が必要です。

改葬の基本的な流れ

  1. 移転先の霊園・墓地を決め、「受入証明書」を取得する
    新しい受け入れ先が決まったら、その墓地管理者から受入証明書を発行してもらいます。
  2. 現在の墓地管理者から「埋葬証明書」を取得する
    現在の埋葬場所の管理者(寺院・霊園など)に依頼し、遺骨が埋葬されていることを証明する書類を発行してもらいます。
  3. 現在の墓地がある市区町村役場に「改葬許可申請書」を提出する
    上記2つの書類を添えて申請します。「改葬許可証」が交付されます。
  4. 改葬許可証を持って、現在のお墓から遺骨を取り出す
    寺院墓地の場合は閉眼供養(魂抜き)を行い、石材店に墓石の解体を依頼することが多いです。
  5. 新しい墓地に納骨する
    改葬許可証を新しい墓地の管理者に提出し、納骨します。
寺院の檀家のお墓を改葬する場合、離壇料が発生することがあります。金額は寺院によって異なりますので、事前に丁寧に相談することが大切です。改葬は手続きが複数にわたるため、余裕を持って進めることをおすすめします。

なお、改葬の手続きは相続登記の義務化と同様に、「分かっているが後回しにしがち」な手続きの一つです。早めに関係者と話し合っておくと安心です。

5. 費用の目安と注意点

納骨や改葬にかかる費用は、選ぶ方法・地域・寺院・霊園によって大きく異なります。以下はあくまで一般的な費用の構成要素であり、具体的な金額は必ず依頼先に確認してください。

項目主な費用の構成備考
一般墓への納骨 納骨式(法要)費用、石材店への作業費(墓石の開閉)など 霊園・石材店・寺院によって異なる
永代供養墓・納骨堂 使用料(一時払いのことが多い)、年間管理費 施設・立地・タイプで幅がある
樹木葬 使用料、埋葬費用 個別か合祀かで異なる
改葬 改葬許可申請(役場)、埋葬証明書・受入証明書の取得費、墓石解体・撤去費、離壇料(寺院の場合)、新たな納骨費用 複数の費用が重なるため全体を把握してから進める
見積もりは必ず複数の業者・施設から取り、内訳を確認しましょう。「一式」でまとめられた見積もりは、何が含まれているか内訳を確認するのがポイントです。

親の「もしも」に、家族が迷わないために

ReliefNote は、納骨・改葬・相続など「いざというとき」に必要な手続きをご状況に合わせて案内します。生前に記録しておいた情報(お墓の場所・契約先・連絡先)がそのまま手続きに活かせます。無料で使えます。

ReliefNote を無料で使ってみる

よくある質問

納骨はいつまでにしなければいけませんか?

法律上、納骨の期限は定められていません。一般的には四十九日法要のタイミングに合わせることが多いですが、一周忌・三回忌に行う方もいます。ご家族の事情に合わせて決めて構いません。ただし、納骨には埋葬許可証が必要なため、事前に手元にあるか確認しておきましょう。

納骨に必要な書類は何ですか?

納骨の際は「埋葬許可証」が必要です。死亡届を提出したときに市区町村役場から交付される「火葬許可証」が、火葬後に火葬場でスタンプ(収骨済みの証明)を押されて「埋葬許可証」になります。この書類を霊園やお寺に提出することで納骨ができます。紛失した場合は死亡届を提出した市区町村役場で再発行を申請できます。

お墓がない場合、どうすればいいですか?

お墓がない場合の主な選択肢として、新たにお墓を購入する・永代供養墓(合祀墓)を利用する・納骨堂(屋内型)を利用する・散骨(海洋散骨など)を選ぶ・樹木葬を選ぶ、といった方法があります。費用や維持管理の負担は選択肢によって大きく異なるため、ご家族でよく話し合い、霊園や寺院に相談することをおすすめします。

すでにあるお墓から別の場所に移す(改葬)には何が必要ですか?

改葬(遺骨の引っ越し)には、現在の埋葬地がある市区町村役場への「改葬許可申請」が必要で、「改葬許可証」を取得してから遺骨を取り出します。申請には現在の墓地の埋葬証明書と、移転先の受入証明書が必要になるのが一般的です。手続きの詳細は各市区町村・霊園・寺院で確認してください。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。