生前の備え

遺贈寄付の仕方|遺産を社会貢献に活かす方法と注意点

2026年10月29日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約8分
結論

遺贈寄付は遺言書に「どの財産を」「どの団体に」寄付するかを明記することで実現します。公正証書遺言で作成し遺言執行者を決めておくと確実です。あわせて遺留分への配慮と相続税・所得税の控除手続きを事前に確認しておきましょう。

この記事の内容
  1. 遺贈寄付とは何か
  2. 遺贈寄付の手続きの流れ
  3. 相続人の遺留分への配慮
  4. 相続税・所得税の寄付金控除
  5. 相談先の選び方
  6. よくある質問

自分が築いてきた財産の一部を、社会のために役立てたい——そう考える方が増えています。遺贈寄付は、遺言を通じて実現できる社会貢献のかたちのひとつです。この記事では、仕組みから手続きの流れ、家族への配慮、税金の扱いまでを整理します。

1. 遺贈寄付とは何か

遺贈寄付とは、遺言によって財産の一部または全部を、NPOや自治体、大学、公益法人などに寄付することです。亡くなった後に効力が発生する点が特徴で、生きている間は財産を自由に使い続けられます。似た仕組みとの違いを整理すると次のようになります。

どの方法にもメリットがありますが、「生活資金は確保しつつ、亡くなった後に社会へ役立てたい」という方には遺贈寄付が選ばれる傾向があります。

2. 遺贈寄付の手続きの流れ

遺贈寄付を確実に実行するための基本的な流れです。

遺言書の書き方全般については遺言書の検認とはも参考にしてください。

3. 相続人の遺留分を侵害しないための配慮

遺贈寄付を考えるうえで欠かせないのが、相続人の遺留分への配慮です。配偶者や子など一定の相続人には、法律で最低限保障された取り分(遺留分)があります。

遺産分割や相続人の範囲については法定相続人の範囲もあわせて確認しておくと、全体像がつかみやすくなります。

4. 相続税・所得税における寄付金控除の扱い

遺贈寄付には、税制上の優遇が設けられている場合があります。

相続税の申告期限や基礎控除の考え方は相続税の基礎控除の仕組みで確認できます。制度の詳細や適用条件は改正や個別事情で変わるため、必ず税理士・税務署の最新案内を確認してください。

5. 弁護士・税理士・遺贈寄付専門窓口など相談先の選び方

遺贈寄付は「遺言」「遺留分」「税金」が絡み合うため、ひとりで完結させるより専門家の力を借りるほうが安心です。

どの相談先も、一度の相談で終わらせず、家族の状況や財産内容を整理したうえで進めると、後々のトラブルを避けやすくなります。

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6. よくある質問

遺贈寄付はどうやってするのですか?

遺言書に「どの財産を」「どの団体に」寄付するかを明記します。公正証書遺言で作成し、遺言執行者を指定しておくと、相続発生後に確実に実行されやすくなります。

遺贈寄付をすると家族は財産をもらえなくなりますか?

遺留分を侵害する内容だと、相続人から遺留分侵害額請求をされる可能性があります。寄付額を遺留分に配慮した範囲にするか、事前に家族へ意向を伝えておくことが大切です。

遺贈寄付に相続税はかかりますか?

国・地方公共団体や一定の公益法人などへの遺贈寄付は、相続税の非課税対象になる場合があります。対象となる団体や条件は制度により異なるため、寄付先と税理士に確認が必要です。

寄付先はどこに相談すればいいですか?

寄付を受け入れているNPO・自治体・大学などには「遺贈寄付専門窓口」を設けているところがあります。遺言書の作成は弁護士や司法書士、税務面は税理士に相談すると安心です。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。