死後の手続き

親が亡くなったらパスポートはどうする?返納・失効手続きガイド

2026年8月2日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約7分
結論

死亡によりパスポートは法律上自動的に失効し、罰則付きの返納義務はありません。ただし不正利用防止のため、都道府県の旅券窓口へ失効した旅券と死亡が分かる書類を持参して返納するのが安心です。

この記事の内容
  1. パスポートは死亡で自動失効する?返納義務の法的根拠
  2. 返納先・必要書類まとめ
  3. 返納しない場合のリスクと保管の注意点
  4. マイナンバーカード・運転免許証との違いと手続きの順番
  5. 戸籍謄本の取得と合わせて進める効率的な流れ
  6. よくある質問

親を亡くしたあと、預金・保険・不動産といった大きな手続きに気を取られ、パスポートの扱いは後回しになりがちです。しかし旅券は本人確認書類としての価値が高く、放置すると思わぬリスクにつながることもあります。ここでは、返納の要否から具体的な手順、他の身分証明書との違いまでを整理します。

1. パスポートは死亡で自動失効する?返納義務の法的根拠

パスポート(旅券)は、名義人が死亡すると旅券法の規定により法律上当然に効力を失います。生きている人だけが使えることを前提にした身分証明書であるため、死亡という事実そのものが失効事由になる仕組みです。

「返納しないと罰せられる」という制度ではありませんが、「返納しなくていい=そのまま保管し続けてよい」ということでもありません。次の章の返納先を確認し、落ち着いたタイミングで手続きしておきましょう。

2. 返納先・必要書類まとめ

返納先は、故人の旅券を発行した都道府県ではなく、お住まいの地域を管轄する旅券窓口(パスポートセンター)です。持参するものは窓口によって案内が異なるため、事前の電話確認をおすすめしますが、一般的には次のような書類が必要とされています。

手続き窓口備考
パスポートの返納都道府県の旅券窓口(パスポートセンター)法的な返納義務はないが推奨されている
マイナンバーカードの手続き市区町村の窓口死亡届の提出により失効処理が行われるのが一般的
運転免許証の返納警察署・運転免許センター返納すると返納証明書を発行してもらえる場合がある

手数料や必要書類の詳細は自治体・旅券事務所によって異なるため、案内表はあくまで目安として捉え、実際の手続き前には最新情報を確認してください。

3. 返納しない場合のリスクと保管の注意点

返納が法的な義務でないからといって、そのまま放置してよいわけではありません。旅券には氏名・生年月日・顔写真などの情報が含まれており、本人確認書類として悪用される可能性が考えられます。

「手続きを一つずつ確実に終わらせる」ことよりも、「大切な書類がどこにあるか家族全員が分かっている」状態を作ることの方が、結果としてリスクを減らします。親が亡くなったら、まず何をするかの全体像と合わせて確認しておくと、優先順位をつけやすくなります。

4. マイナンバーカード・運転免許証との違いと手続きの順番

身分証明書はパスポートだけではありません。それぞれ窓口も考え方も異なるため、混同しないよう整理しておきましょう。

効率よく進めるコツは、死亡届の提出のタイミングで「故人名義の身分証明書に何があるか」を洗い出しておくことです。窓口はバラバラでも、リストさえあれば後日まとめて回ることができます。

5. 戸籍謄本の取得と合わせて進める効率的な流れ

パスポートの返納や、預金・保険・不動産などの相続手続きでは、いずれも死亡の事実が分かる戸籍謄本(除籍謄本)が求められる場面が多くあります。返納のためだけに書類を集めるのではなく、相続手続き全体を見据えて一度にまとめて取得しておくと、何度も役所に足を運ぶ手間を省けます。

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6. よくある質問

親が死亡したらパスポートは返納が必要ですか?

法律上、旅券は名義人の死亡により自動的に失効するため、罰則を伴う返納義務はありません。ただし外務省・旅券事務所は不正利用防止のため返納を呼びかけており、可能な範囲で返納しておくと安心です。

パスポートの返納はどこで、何を持っていけばいいですか?

お住まいの都道府県の旅券窓口(パスポートセンター)へ、失効した旅券本体と、死亡の事実が確認できる書類(死亡届の記載事項証明書や戸籍謄本など)を持参します。窓口によって案内が異なるため、事前に電話等で確認すると確実です。

返納しないとどうなりますか?

手元に旅券が残っていると、本人確認書類として悪用されたり、紛失・盗難時に不正利用されたりするリスクが考えられます。すぐに返納できない場合も、厳重に保管し、家族が所在を把握できるようにしておきましょう。

マイナンバーカードや運転免許証も一緒に手続きすべきですか?

パスポートは旅券事務所、マイナンバーカードは市区町村窓口、運転免許証は警察署や運転免許センターと、窓口がそれぞれ異なります。死亡届の提出に合わせて必要な書類を確認し、順番に手続きすると効率的です。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。