相続・お金

リバースモーゲージ利用者が死亡したら?家族が行う手続きと自宅の行方

2026年10月21日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約8分
結論

利用者が死亡したら、まず金融機関(または提供元)に連絡し、契約内容と融資残高を確認します。相続人は一括返済するか、自宅を売却して返済するかを話し合って決めます。ノンリコース型なら売却額が残債に満たなくても差額の返済は原則不要です。

この記事の内容
  1. まず金融機関へ連絡し、契約内容を確認する
  2. 一括返済か、自宅売却(担保処分)か
  3. 相続人が複数いる場合の進め方・相続放棄を検討すべきケース
  4. リコース型とノンリコース型で残債の扱いが変わる
  5. 自宅に住み続けたい場合の代替手段
  6. 合わせて確認したい相続の期限
  7. よくある質問

リバースモーゲージは、自宅を担保に生活資金などを借り入れ、利用者が死亡したときや契約終了時に自宅の売却などで一括返済する仕組みの金融商品です。利用者が亡くなったあと、家族は「残っている借入をどう返すか」「自宅をどうするか」という、通常の相続とは少し違う判断を求められます。この記事では、家族が行う手続きを順番に整理します。

1. まず金融機関へ連絡し、契約内容を確認する

利用者が亡くなったら、できるだけ早く契約している金融機関(または社会福祉協議会など提供元)に死亡の事実を連絡します。確認しておきたいポイントは次のとおりです。

連絡や書類のやり取りは、通常の相続手続きと同時に進めることになります。死亡届の提出や戸籍の収集など基本的な流れは「親が亡くなったら、まず何をする?」も参考にしてください。

2. 一括返済か、自宅売却(担保処分)か

融資残高を確認したら、相続人は主に次の2つの選択肢から返済方法を決めます。

どちらを選ぶかは、相続人の経済状況、自宅に住み続けたい相続人がいるか、融資残高と自宅の市場価値のバランスなどによって変わります。判断に迷う場合は、金融機関の担当者や、必要に応じて司法書士・税理士などの専門家に相談することもできます。

3. 相続人が複数いる場合の進め方・相続放棄を検討すべきケース

相続人が複数いる場合、自宅の売却や返済方法の決定には、原則として相続人全員の合意が必要になります。話し合いが長引くと、返済期限に影響することもあるため、早めに次のことを確認しておくと進めやすくなります。

自宅の資産価値が融資残高を大きく下回り、ほかの負債も多いことが分かった場合は、相続放棄(原則3か月以内)を検討する余地があります。相続放棄をすると自宅を含むすべての財産を受け継がない代わりに、負債も引き継がずに済みます。放棄するかどうかは、財産・負債の全体像を把握したうえで、相続人同士で早めに話し合うことが大切です。相続放棄の期限や進め方は「相続放棄の進め方」も参考にしてください。

4. リコース型とノンリコース型で残債の扱いが変わる

リバースモーゲージには、大きく2つの契約タイプがあります。契約時にどちらを選んでいたかによって、相続人の負担が変わります。

どちらのタイプかは契約書に記載されていますが、分からない場合は金融機関に直接確認するのが確実です。この違いは、一括返済するか売却するかを判断するうえでも重要な情報になります。

5. 自宅に住み続けたい場合の代替手段

相続人の誰かが自宅に住み続けたい場合、自己資金での一括返済のほかに、次のような選択肢を検討できます。

いずれの方法も、融資残高の確定と相続人間の合意が前提になります。住み続けたい意思がある場合は、早い段階で金融機関や相続人同士に伝えておくと、選択肢を狭めずに検討しやすくなります。

6. 合わせて確認したい相続の期限

リバースモーゲージの返済方法を考えるのと並行して、相続全体の期限も確認しておきましょう。

手続き期限の目安主な窓口
死亡届7日以内市区町村役場
相続放棄・限定承認3か月以内家庭裁判所
準確定申告4か月以内税務署
相続税の申告・納付10か月以内税務署

相続全体の期限や進め方は「相続の期限一覧」でも整理しています。リバースモーゲージの返済判断と並行して、全体のスケジュールを確認しておくと安心です。

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7. よくある質問

親がリバースモーゲージを利用していて死亡した。家族は何をすればいい?

まず契約している金融機関(または社会福祉協議会など提供元)に利用者が死亡した旨を連絡し、契約内容と融資残高を確認します。そのうえで相続人全員で、一括返済するか自宅を売却して返済するかを話し合って決めます。

一括返済できない場合は自宅を売るしかありませんか?

多くの契約では、相続人が自己資金で一括返済する以外に、自宅(担保不動産)を売却してその代金で返済する方法が用意されています。売却方法や期間の目安は契約によって異なるため、金融機関に確認してください。

ノンリコース型とリコース型で何が違いますか?

ノンリコース型は自宅の売却額が融資残高に満たなくても、その差額を相続人が返済する必要がない契約です。リコース型は差額が残れば相続人が返済義務を負う可能性があります。契約時の種類は契約書や金融機関への確認で分かります。

相続人が複数いる場合、誰が手続きを進めればいいですか?

相続人の誰か一人が窓口になっても構いませんが、自宅の売却や返済方法の決定は相続人全員の合意が必要になるのが一般的です。負債が資産より大きいと分かった場合は、相続放棄も含めて早めに話し合うことが大切です。

自宅に住み続けたい場合はどうすればいいですか?

相続人の誰かが自宅に住み続けたい場合は、一般的な住宅ローンなどへの借り換えで融資残高を返済し、担保を外す方法があります。借り換えの可否や条件は金融機関や相続人の状況によって異なるため、早めの相談が必要です。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。