相続・税金

二次相続で相続税が増える理由と対策|一次相続との違いをわかりやすく解説

2026年9月16日監修:ReliefNote 創業者 北林 歩読了 約8分
結論

二次相続とは、一次相続で財産を受け継いだ配偶者が亡くなった際に発生する2回目の相続です。配偶者には使える「配偶者の税額軽減」が二次相続の相続人(子など)には使えず、相続人の数も減るため、一次相続より税負担が重くなりやすい点が大きな違いです。

この記事の内容
  1. 二次相続とは何か・一次相続との違い
  2. なぜ二次相続は税負担が重くなるのか
  3. 一次相続でどこまで配偶者に相続させるか
  4. 二次相続を見据えた生前対策
  5. シミュレーションと専門家への相談タイミング
  6. よくある質問

「一次相続では相続税がかからなかったのに、二次相続では急に税額が大きくなった」というケースは珍しくありません。これは偶然ではなく、相続の仕組み上そうなりやすい構造があるためです。この記事では、二次相続で税負担が増える理由と、一次相続の段階でできる備えを整理します。

1. 二次相続とは何か・一次相続との違い

両親のどちらかが亡くなった相続を「一次相続」、その後もう一方の親(配偶者)が亡くなった相続を「二次相続」と呼びます。たとえば父が亡くなり母と子が相続するのが一次相続、その後母が亡くなり子だけで相続するのが二次相続です。

つまり二次相続は、単に「もう一度相続が起きる」だけでなく、税制上の有利な枠組みが失われた状態で相続が発生するという点が一次相続と根本的に違います。

2. なぜ二次相続は税負担が重くなるのか

二次相続で税負担が重くなりやすい理由は、主に次の3つです。

相続税の税額や控除の詳しい計算は、財産の内容や相続人の状況によって異なります。基礎控除の考え方は相続税の基礎控除の記事もあわせてご確認ください。

3. 一次相続でどこまで配偶者に相続させるか

一次相続の遺産分割では「配偶者の税額軽減があるので、配偶者にできるだけ多く相続させたほうが一次相続の税額は抑えられる」という考え方があります。ただし、それが二次相続まで含めた total の税負担を減らすとは限りません。

一次・二次を通じた税額を試算したうえで、配偶者と子への配分バランスを決めるのが基本的な考え方です。遺産分割の進め方については遺産分割協議書の作り方の記事も参考にしてください。

4. 二次相続を見据えた生前対策

二次相続の税負担を和らげるために、生前からできる対策には次のようなものがあります。効果や適用条件は財産状況や制度によって異なるため、一般的な選択肢として紹介します。

生前贈与・保険・特例はいずれも要件や上限があり、家族構成や財産状況によって向き不向きがあります。実行前には最新の制度内容を必ずご確認ください。

5. シミュレーションと専門家への相談タイミング

二次相続まで見据えた対策を考えるには、次のようなステップで全体像を把握しておくと判断しやすくなります。

財産の種類が多い、不動産の評価が複雑、相続人の関係が複雑といった場合は、税理士などの専門家に相談すると精度の高い試算ができます。相談のタイミングに決まりはありませんが、一次相続の遺産分割を決める前に一度試算しておくと、後悔の少ない分け方につながりやすくなります。相続全体の期限については相続の期限一覧の記事もあわせてご覧ください。

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6. よくある質問

二次相続とは何ですか?一次相続と何が違いますか?

二次相続とは、一次相続で財産を受け継いだ配偶者が亡くなった際に発生する2回目の相続です。配偶者の税額軽減が使えず相続人も減るため、一次相続より税負担が重くなりやすい点が違います。

なぜ二次相続は相続税が高くなりやすいのですか?

配偶者には「配偶者の税額軽減」という大きな非課税枠がありますが、二次相続の相続人である子には使えません。さらに相続人の数が一次相続より1人少なくなるため基礎控除額も下がり、税負担が増えやすくなります。

一次相続で配偶者にすべて相続させるのはよくないのですか?

一概によくないとは言えませんが、配偶者にすべて集中させると二次相続で税負担が跳ね上がる場合があります。一次・二次を通じた税額を試算したうえで、配偶者と子への配分を検討することが大切です。

二次相続対策はいつから始めればよいですか?

決まった時期はありませんが、一次相続の遺産分割を決める段階で二次相続まで見据えて検討するのが一般的です。生前贈与や生命保険の活用は早く始めるほど選択肢が広がります。

リリーフノート
北林 歩 ReliefNote 創業者。家族の重要情報マネージャ「ReliefNote」を開発。